2月9日『個人戦術を”何のために”発揮するのか』22

5,6年生の今週,来週のテーマは、
『縦パスの後の周りのサポート(自分にボールが入らなかった時に次の効果的なサポート)』と、『守備のMFラインで跳ね返す』の2つ

「自分が、自分が、」「なんとかしたい!」「ボールが欲しい!」と強く思う気持ちが大切なのと同時に、
『チーム全体が良くなるためには?』
『周りの選手がやりやすくなるためには?』
と、強く思い考えることは、自分のことを考える以上に大切。

僕も高校の時はプロになることを本気で目指して静岡まで行ってサッカーをしていたので、
「自分が活躍すること」「自分が上手くなること」
ばかりを考えて練習し、試合でプレーしていた。

とても力んで一生懸命に頑張って力を入れてプレーしていた記憶がある。そんな時はたまーにしか良いプレーは出来ない。頑張っているのにたまーにしか良いプレーに繋がらない。

Jリーグを目指す社会人チームに入った時に、U12/U15のチームとスクールのコーチをさせてもらったのをきっかけに、チームと子ども達のことを最大限成長させるために、
『チーム全体のこと』
『個人戦術を”何のために”発揮するのか』
を良く考るようになった。
(特に個人戦術を”何のために”発揮するのか?はとても重要なことだったと思う。
元JリーガーでS級ライセンスの監督の下、バルサメソッドも取り入れた内容だったので個人戦術に関しては当時かなり取り入れていたと思うが、『何のために発揮するのか』がズレていると全く活かせない。)

それから自身の試合中も全体のことを考えるようになり、仲間のことと相手のことを見てよく考えるようになってから、自分の判断に迷わなくなり自信を持てるようになり、力も抜けてミスすることも怖くなくなった。(チームのことを考えて判断,プレーしてる時はミスも怖くなかったが、自分のことを考えてプレーしてる時は自分のミスさえも気付いてなかったと思う。)

指導者になってからの方がサッカーが上手くなったという話はよく聞くけどそういうことだと思う。

『チーム全体』のことを考えられるようになると、

・自分のところにボールがなくてもチームに貢献する良いプレーができる⇄(自分のことしか考えられないと味方と動きや使いたいスペースが良く被りお互いのジャマをしてしまう)
・良いタイミングでサポートに行ってパスがもらえなかった時に、直ぐに次の動き直しができる⇄(パスが出てこない時に止まってしまう)
・自分で突破するかパスの判断も良くなりボールが取られなくなる。またタイミング良くパスが出せるようになる。⇄(ドリブルとパスが味方と噛み合わない)
等々たくさんある。

『個人戦術を”何のために”発揮するのか』がズレていると、、

個人戦術を”自分が活躍するために発揮”するために使うと結果上手く行かないことが多い。
例えば、「マーク外してタイミング良く受けて自分のマークを突破する」ことができたとしても次のDFに取られることが多い。

個人戦術はやっぱり『チームが良くなるために使う』、『チーム全体のことを考えて使う』ことで ”良い判断” ができて ”良いプレー” になり、結果『自分でゴールを決めたり、アシスト出来たり』する。

ここも『大切なサッカー観』であり、指導者たちみんなが選手達に身に付かせたい観覚だと思う。

ここの観覚を身に付けて中学,高校、そしてレベルの高いサッカー環境で活躍していけるように、色んな設定を使って練習&試合をしている。

今週のテーマ『自分にボールが入らなかった時に次の効果的なサポート』と、
『守備のMFラインで跳ね返す』は、”チーム全体”と”周りの人のこと”を考えていないと、
攻撃時も守備時もサポートやカバーに動けない。誰かに言われてから動くことになる。

練習は、

3つのゾーンで区切って、チーム全体で”どこが優位でどこがピンチ”かを、明確に分かりやすくした試合形式の練習の中で、
『周りの人のこと』『チーム全体』『相手全体』のことを考えられる感覚を養っていこう!

自分も「自分の言いたいこと、伝えたいこと、教えたいこと」と、
相手の『やりたいこと、聞きたいこと、聞きたくないこと』
全体の『雰囲気や必要なこと』
を把握した上でどうするか?
"それでも言うのか"、"言わないのか?" 、"言うなら何て言うのか?"
"言わないならどこまで待つのか?" などなど,,
を瞬時に考えながら指導していく力を養っていこうと思います!

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